壬生義士伝
- 出版社/メーカー: 松竹
- 発売日: 2003/06/25
- メディア: DVD
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テレビの録画。浅田次郎の原作は読んでいたのだが、その映画版だそう。
主人公の吉村貫一郎は中井貴一、狂言回し役の斉藤一は佐藤浩市。だいたいこの二人の目線でストーリーが進んで行く。
~あらすじ~
幕末。新撰組にまだ勢いがある頃。隊士の中でも特に垢抜けなくてケチというか貧乏臭い男の吉村。奥州盛岡の南部藩出身の彼が脱藩して新撰組へ入隊した理由は家族愛。
下級武士だが道場で学問や剣道を教えていた教師としては、いちおう武士としての立場のために副業をしたり借金をすることはできなかった。
恋女房や賢い息子、かわいい娘、ひょんなことから領主となってしまった幼馴染みの友人らを捨てて、新撰組へ。新撰組では剣の腕をかわれ隊長として働き、もらった手当ては国の家族のもとへ送金する日々が続く。自分の着物や剣は粗末なのににこにこして送金する吉村の姿を斉藤は蔑むような冷ややかな目でみている。
そして吉村も斉藤も新撰組とともに動乱の中へとむかってゆく。
いくつかの仕事やふと見せる吉村の普段の泥臭い雰囲気から斉藤は芯の通った侍の姿を見る。
鳥羽伏見の戦い後、傷ついた吉村が向かったのは南部藩の幼馴染みの大野治郎右衛門のところ。そこで侍らしい最後を遂げる...。
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演技ってすごいなぁと思う。中井貴一も佐藤浩市もラサール石井もよく見る顔なのにすごいのだ。
斉藤一の愛人の中谷美紀を醜女というには無理があるし、吉村娘もちと微妙とは思うが、演技と話はあれでよいと思う。
吉村貫一郎の最後は、小説ではえらく引っ張って引っ張ってドロドロだけど(グロいし)、映画はそれほど引っ張らずにあっさり気味で終了。
久々に小説を読み返したくなった。