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セミリタイアあるいはFIREを目指すアラフィフ独身女のひとりごと

アナザープラネット(Another Earth)

 

アナザー プラネット [DVD]

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楽天レンタル。
 
以前、飛行機で1/3くらいまで観ていた。字幕も吹き替えもなかったので
内容と続きが気になり日本語化されたら見直そうと思って待っていた。
 
最近多い説明ばかりの映画ではなく、じんわりと静かに流れるストーリーがよい。
 
地球のコピーが突然現れる、という突飛な伏線が押しつけがましくなく、SFでもなくほどよい感じだと思った。最初から「あっちの地球では事故は起こっていなくて、って話なんだろうな」とは思っていたが、最終的にはそうなるが(可能性、というところで終わってしまうが)、静かなローダと、ローダを事故の加害者と知らないジョンが目に見えて元気を取り戻す過程が丁寧に描かれている。
 
ローダ役の女優さん(ブリット・マーリング)が脚本も書いていたらしい。才女だ。若いぞ。
1982年生まれということは映画が完成された時点でまだ20代後半か。20代前半の
役でも全然OK。きれいでかわいい。
 
昼間の地球がとてもきれい。そういえば夜の空の場面では大きな地球はなかったが、あれが月並みに光ってたら大変だよね…。
 
画面、全体を通して青かったなぁ。あと手振れ風カメラが気になったシーンがいくつかあった。音楽も良くも悪くも気にならない。ラストはあれでよかったと思う。 
 
~あらすじ~
ローダは17歳でMITに合格する秀才だったが、パーティーのあと飲酒運転をしていて事故を起こしてしまう。
 
事故の相手は、大学の教授で音楽の指揮者 ジョン・バローと、その幼い息子と妊娠中の妻。妻と幼い息子は死亡し、ジョンは昏睡状態だったが、生き残った。
 
ローダは4年の服役後も立ち直れず、人と目を合わせずにすむ高校の掃除を仕事として選んでいた。
 
ある時ローダは事故のことを調べ、ジョンの自宅の場所を知る。意を決して謝罪に訪れるが、本人を前にして怖じ気づいてしまいとっさに「出張掃除のお試しサービス」と嘘をついてしまう。そして家の中に入りジョンのすさんだ生活を目の当たりにする。
 
それからジョンの家に通う日々が続く。ジョンはローダという新しい風に少しずつ癒されてゆく…。
 
並行して進むストーリがある。ちょうどローダが事故を起こす直前、地球外に生命が存在するという星が発見された。それはどうやら地球。地球とそっくりな星が突然空に現れた。それを見ていて飲酒運転中のローダは事故を起こしてしまうのだが。
 
ローダが出所した4年後には昼も夜も大きな地球(=Earth2)が空に見える。宇宙局はこの星への探索宇宙船の一般参加を募集。ローダは自分の罪を告白する文章を書き応募、乗組員に選出される。
 
選考に合格したその日、ローダはジョンにそれを伝える。喜ぶジョン。そして「行くな」と引き留める。ジョンとローダは惹かれあうようになっていた。ローダは告白する。事故の加害者は自分であることを。ローダは言い訳はしない。ジョンが感情的に「出て行け」というのを聞き黙って立ち去る。
 
ローダは帰宅後ニュースでとある専門家の話を聞く。Earth2は地球のコピーで、全く自分と同じ人間が存在するが発見された瞬間からシンクロされなくなっている可能性があるという。…とするとEarth2には自分やジョンとおなじ人間がいるが、事故は起こらなかったかもしれない。ジョンの家族は生きているかもしれない。
 
いてもいられなくなったローダはジョンを訪れるが、ジョンはまだ「会いたくない」という。Earth2へのチケットをそっと置き立ち去るローダ。
 
はたしてジョンはEarth2へ旅立つ。微笑んでTVを眺めるローダ。
 
またいつもの日常が戻ってきた。高校へ掃除の仕事に行くローダ。自宅のガレージの横を何気なく通った時そこにいたのは…。
 
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