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セミリタイアあるいはFIREを目指すアラフィフ独身女のひとりごと

ボルネオホテル(景山民夫)

ボルネオホテル (角川ホラー文庫)

ボルネオホテル (角川ホラー文庫)

 

景山民夫のボルネオホテル。ブックオフだったけど。
昔読んだと思い込んでいたが、全く覚えなし。
 
~あらすじ~
カメラマン兼雑誌ライターの戸井田修は取材でマレーシアのボルネオ島を訪れる。
 
宿泊することになったボルネオホテルというホテルで、恐ろしい怪奇現象
が次々と起こる。
 
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あらすじはこのくらいとしか言いようないな…。
 
予定より二日早く嵐の中到着したホテルはオーバーブッキングで泊まれない。同様の他の数人の客と共に、メインのホテルではない、普段は使われていない、車で小一時間かかるほど離れた古い元イギリス人将校の屋敷ボルネオホテルへと連れていかれる。
 
メンツは主人公の戸井田とアメリカ人の若い女性アン、日本人新婚バカップル、ヒーロー振るオーストラリア人大男ベンと、妻とダウン症の10歳の息子ドン、謎のインド人商人のシン、世話人のマレー人ムハマド。
 
到着したホテルのマネージャのタンの采配でオーバーブッキングで泊れなかった人々が、嵐の中ぐらつく橋を渡ったところにある、雰囲気満点な屋敷へと到着する。その時点でもうおどろおどろした雰囲気が漂っている。
 
一行を送り届けたマネージャのタンが帰り道に車の重みで橋を破壊してしまう。タンは何を思ったのかホテルに報告はせずにそのまま放置。これも怪しいパワーのせいらしい。
 
ボルネオホテルに残された人々と従業員のムハマド。ムハマドの挙動不審とおかしな雰囲気を感じ取る人々。日が暮れたあたりからポルターガイストやら地下プール室でのどろどろ、とり憑かれる人々、大混乱。
 
登場人物が役割はっきりしすぎー。笑。知識も自覚もないけどちょっと感じ取る力のある日本人戸井田。やたら英語ぺらぺら。なぜかオカルトに詳しく結界を張ることができたりするアメリカ人アン。あっという間に死んでしまったバカップル旦那の日本人と、バカ以外の個性を見せることなく昔のイギリス人将校の妻(悪の根源みたいな残酷な女)に乗っ取られるバカップル嫁、ヒーロー振る大男も少し奮闘するが死亡。怪しい協調性のないインド人も死亡。旦那が死んだとたんたくましくなるオーストラリア人妻。実は最強だったダウン症子供。←純粋だから、らしい。そして憑代として最適だったらしいムハマド。
 
イギリス人が殺戮した昔の島民と、日本軍に殺された島民、なぜか日本兵。そんな霊たちが渦巻く。泳ぐと足を引っ張って溺れさせるプール。水を抜くと人食いムカデが大量発生(オーストラリア人大男はここで食われる)。
 
なぜか2階でしか起こらないポルターガイスト。サイドボードが戦車のように襲ってくる。
 
とにかく一晩中大変大変。
 
敵は昔の島民を殺戮したイギリス人将校の妻。こいつをやっつけるべく戸井田とアンが戦う。武器は聖水と清めの塩(なぜ持ってるー!)、「無邪気」とか「無垢」とか。
 
大荒れの夜中にホテル本館の支配人が異常に気づき、霊の影響のためか頭がおかしくなっているマネージャのタンを問い詰め、夜明け前に救出に向かう。
 
で、救出されてめでたしめでたし。
 
ストーリー書くとほんとにしょうもないのだけれど、読んでいると結構面白くて一気に読んでしまった。やっぱりホラーが好きらしい。
 
雰囲気としては、スティーブンキングのシャイニングに近いかな。