見たもの、読んだもの、行ったところ。

セミリタイアあるいはFIREを目指すアラフィフ独身女のひとりごと

インド人の頭ん中(冬野花)

インド人の頭ん中 (中経の文庫)

インド人の頭ん中 (中経の文庫)

 

冬野花のインド人の頭ん中をブックオフで。
 
表紙につられて。笑。
 
詳しいいきさつは不明だが、インドを旅行したらハマってしまって、住むことにしたらしい。
 
インド人の彼氏はいるようだが、結婚まではしていないようである。だいぶ前の出版だが今はどうしてるんだろう。
 
内容は、「ザ•ビックリインド人」。
旅行に役立ちそうな、情報から不動産事情、カーストについてなどのエピソードを「ちょっと聞いてよ!」的に書いているエッセイ。
 
テレビの音量調節が超おおざっぱで大音量か全然聞こえないかのどちらかになってしまうとか、仕事はものすごく細分化されているので、たとえば、室内の工事に来た職人は、散らかし放題でゴミは片付けない。ゴミ掃除は彼の仕事ではないから。とか。
 
本当にどうしようもないようなエピソードが多いのだが、どんなにテキトウでも、インド人のおおらかさというか懐の深さというかそういうところもキチンと伝わるように書いてあるところにインドに対する作者の愛情が感じられる。インドが好きになって住み着いちゃったくらいだからね。
 
牛や犬や乞食がうろうろしていても、叩いたり追い払ったりはするが、殺すとか排除するとかはしない。ただ放っておく。長距離タクシー運転手のドライバーが酔っぱらってしまっても捨てて行ったりはせずにとりあえず連れてゆく、とか。
 
私の数少ないアジア旅行のときにも思った。こういうところが「あぁアジアだな」って。日本だって昔はこんな感じのところがあったに違いない。だって懐かしく感じるんだもん。